ゲームの方は知らないので先入観無しで楽しめた。 本物を凌駕するCGに圧倒され、いつのまにかアキに感情移入し魅了されてしまった。 ストーリーもなかなか良い。 アメリカ人が描くエイリアンは単純に悪玉だが、この映画に登場するファントムは、そうとは言い切れない側面をもっている。 メカのデザインも凝っていて、ガンダム世代から見ればニヤリとするシーンも多い。 日本人スタッフがSF映画を造ると「?」と思えるシーンを入れたり、科学的なうらづけを無視したり、ズレてるとしか思えないことがあったが、この映画には皆無だった。 興業的には失敗だったらしいいが、天才不遇は世の常である。 坂口氏にはこれからもがんばってほしい。
なんだなんだ、すごいじゃないですか!おすすめ度
★★★★★
公開後の評判がどうも悪い方へ傾いていたので大変心配していたのです、が・・・
まず第一印象として、受けた雰囲気があの『ブレードランナー』と似ているなぁと思いました。故あってビデオ化されてから初めて観たのですが、その日のうちに3回も続けて見直しましたよ!そこここに流れる空虚さ、ゲーム版にも登場するモンスター群にニヤリとしつつ、美しい映像を堪能しました。
評判が落ちる原因は、ひょっとしてCGにかける期待の質が現実と異なっていたからではないでしょうか?或いは、もしストーリー性に疑問を感じたのなら、ゲーム版の各シリーズ(特にクリスタルを探すタイプ)で遊ぶ際に追求した目的がストーリーそのものでなかったのかも。
第二弾がもし出たら、次回は必ず劇場で観たい映画で!!!ね。ゲームのストーリーに感動した方なら、アニメ半分・実写半分の気持ちで観てみては如何でしょう。
先端技術のスタンダードな映画
おすすめ度 ★★★★★
ゲームと一緒に括られて語られる事が多いですが、8つのスピリッツを
探すという所がゲームっぽい所以外はゲームとは全く関係ないです。
(魔法も出ないし、召還獣も出てこない)
CGを使ってあえて命というテーマを描いたという所も面白い。
流行と逆行したような淡々としたテンポでストーリーは進んで、昔の映
画みたいです。が、使われている技術は最先端。
字幕が最低だった(「~っす」はやめて欲しい)ので吹き替え版がどん
なだか楽しみです。
概要
2065年、人類は30数年前に始まる謎の怪物ファントムの襲来により、滅亡の瀬戸際にあった。科学者のアキは、ファントムの正体が生体反応エネルギーの波動そのものであることを知り、それを無力化する融和波動をもつ8つの生物を探していたが…。
超人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのエッセンスをもとに、坂口博信監督をはじめとするゲーム・スタッフがハリウッドと手を組んで作り上げたフル3D-CGのSFスペクタクル超大作。皮膚の毛穴まで描きこむといった、実写と見まがうばかりのリアルな映像の連続に圧倒されるが、それ以上に生命の神秘や超自然的なるものへの畏怖などを巧みに織り込んだメッセージ性が際立ち、強烈な印象を与える。
二進法の技術を徹底的に用いて、論理でわりきれない世界を描出することに腐心。そのため息苦しくもあるが、観終わって心地よい疲労感を残してくれる壮大な野心作である。(的田也寸志)